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SARS-CoV-2ワクチンmRNA-1273、高齢者の抗体価も良好

2020年10月6日  New England Journal of Medicine

SARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)ワクチン候補mRNA-1273を健康成人(18-55歳)に投与した第I相無作為化用量漸増非盲検試験で安全性と有効性が良好だったことを受け、対象を高齢者40例に拡大。被験者を年齢で層別化し(56-70歳20例、71歳以上20例)、mRNA-1273 25μgまたは100μgのいずれかを28日間隔で2回接種した。 その結果、非自発報告による有害事象のほとんどが軽度ないし中等度で、頻度の高いものに疲労感、悪寒、頭痛、筋肉痛、注射部位疼痛があった。有害事象は用量依存性で、接種2回目の方が高頻度に認められた。 結合抗体反応は初回接種後に急速に増加し、57日目までの抗S-2P幾何平均力価は、25μg接種群で56-70歳32万3945、71歳以上112万8391、100μg接種群で56-70歳118万3066、71歳以上363万8522だった。2回目接種後、全例に血清中和活性が検出された。結合抗体反応と中和抗体反応は、既報の18-55歳試験結果とほぼ同じだった。ワクチン接種で1型ヘルパーT細胞など強力なCD4サイトカイン反応が誘導された。 この記事に...