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センナと酸化マグネシウムの便秘改善効果をRCTで確認

2020年10月7日  専門誌ピックアップ

兵庫医科大学消化器内科の森下大輔氏らが、慢性特発性便秘に用いる刺激性下剤(センナ)と浸透圧性下剤(酸化マグネシウム:MgO)の安全性と有効性を二重盲検無作為化プラセボ対照試験で比較検討した。被験者90例(平均年齢42歳、93%が女性、平均症状持続期間9.9年)をセンナ1.0g、MgO 1.5g、プラセボを28日間投与するグループに無作為に割り付け、全例が試験を完遂した。 その結果、主要評価項目に規定した全症状改善率はプラセボ群11.7%、センナ群69.2%、MgO群68.3%だった(P<0.0001)。センナ群とMgO群はプラセボ群に比べて、副次評価項目の自発的排便(SBM)の変化量(P<0.001)と残便感のないSBMの変化量(P<0.01)が有意に大きく、便秘のQOL質問票(patient assessment of constipation quality of life)で有意な改善が見られた(センナP<0.05、MgO P<0.001)。重度の治療関連有害事象は発生しなかった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありませ...