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寝不足も寝過ぎも認知機能低下を加速

2020年10月7日  専門誌ピックアップ

イングランド(English Longitudinal Study of Ageing:ELSA)と中国(China Health and Retirement Longitudinal Study:CHARS)のコホート2件のデータを用いて、睡眠時間と認知機能低下の関連を検討。主要評価項目に規定した全般的認知機能のZスコアは、直後および遅延再生テスト、動物名による流暢性テスト、シリアル7テスト、重なった五角形模写テスト、日付見当識テストを基に算定した。 ELSAコホートの9254例(平均年齢64.6歳、55.9%が女性、追跡期間中央値8年)、CHARSコホートの1万811例(同57.8歳、50.2%が男、追跡期間中央値4年)、計2万8756例のデータを解析した。10万人年の追跡で、共変量で調整した全般的認知機能のZスコア低下速速度は、基準群(一晩当たり睡眠時間7時間)に比べると、一晩当たりの睡眠時間4時間以下(1年当たりの標準偏差の統合β=-0.022、95%CI -0.035--0.009、P=0.001)および10時間以上(同-0.033、-0.054--0.011、P=0.0...