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前立腺全摘後はPSA再発基準の救済RTを標準とすべき

2020年10月8日  Lancet

前立腺がんに対する根治的前立腺摘除術後のルーチンの放射線療法とPSA生化学的再発後の救済放射線療法の有効性および安全性を第III相非盲検多施設共同無作為化対照試験で比較。危険因子(病理学的T病期3または4、グリーソンスコア7-10、断端陽性、術前PSA10ng/mL以上)が1つ以上ある前立腺がん患者1396例(年齢中央値65歳)を術後放射線療法群(699例)と経過観察+PSA生化学的再発(PSA 0.1ng/mL以上または連続3回の測定で上昇)を基準とした救済放射線療法群(697例)に1対1の割合で割り付けた。追跡期間中央値は4.9年だった。 術後放射線療法群の93%に無作為化後6カ月以内、救済放射線療法群の33%に無作為化後8年以内に放射線療法を実施した。5年生化学的非再発生存率は、術後放射線療法群85%、救済放射線療法群88%だった(ハザード比1.10、95%CI 0.81-1.49、P=0.56)。5年時のプロトコルにないホルモン療法を実施しなかった割合は、術後放射線療法群93%、救済放射線療法群92%だった(同0.88、0.58-1.33、P=0.53)。1年時の自己報告によ...