SGLT2阻害薬に心血管イベントリスク低下作用

日常診療のリアルワールドデータを用いて、2型糖尿病患者のナトリウム・グルコース共輸送担体2（SGLT2）阻害薬使用による心血管イベントリスクをジペプチジルペプチダーゼ-4（DPP-4）阻害薬と比較する後ろ向きコホート研究を実施。カナダと英国の医療管理データベースからSGLT2阻害薬の新規使用者20万9867例および傾向スコアでマッチングしたDPP-4阻害薬使用者20万9867例を抽出して、平均0.9年追跡調査した。 SGLT2阻害薬は、DPP-4阻害薬と比較して、主要心血管イベント（MACE、1000人年当たりの発生数11.4 vs 16.5、ハザード比0.76、95％CI 0.69-0.84）、心筋梗塞（同5.1 vs 6.4、0.82、0.70-0.96）、心血管系死亡（同3.9 vs 7.7、0.60、0.54-0.67）、心不全（同3.1 vs 7.7、0.43、0.37-0.51）、全死因死亡（同8.7 vs 17.3、0.60、0.54-0.67）のリスクが低下した。このほか、SGLT2阻害薬は、虚血性脳卒中（同2.6 vs 3.5、0.85、95％CI 0.72-1.0...