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CKD患者のα遮断薬、疾患進行高リスクでも心イベント減

2020年10月9日  専門誌ピックアップ

カナダ・オンタリオ州で、慢性腎臓病(CKD)の転帰にα遮断薬が及ぼす影響を検討。2007-15年に新たにα遮断薬を処方されたCKD患者1万6088例とマッチさせたα遮断薬以外の降圧治療を受けたCKD患者を後ろ向きコホート研究で比較した。 その結果、α遮断薬の使用に、推算糸球体濾過量(eGFR)30%以上低下(ハザード比1.14、95%CI 1.08-1.21)、透析または腎移植(同1.28、1.13-1.44)のリスク上昇との関連が見られたが、この関連性にはベースラインのeGFR値の影響はなかった(いずれも交互作用のP=0.3)。α遮断薬はこのほか、心イベントのリスク低下との関連を示し(ハザード比0.92、95%CI 0.89-0.95)、この関連もeGFR値の影響を受けなかった(交互作用のP=0.1)。eGFRが60mL/分/1.73m2未満の患者では、α遮断薬は死亡リスク低下との関連も認められた(交互作用のP<0.001)。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認くだ...