1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ヒドロキシクロロキン、SARS-CoV-2感染予防効果認めず

ヒドロキシクロロキン、SARS-CoV-2感染予防効果認めず

2020年10月9日  専門誌ピックアップ

米都市部の三次病院2施設で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の診療に当たる常勤医療従事者132例(年齢中央値33歳(範囲20-66歳)、女性69%)を対象に、SARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)曝露前予防としてのヒドロキシクロロキンの有効性を、無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討した(PATCH試験)。 その結果、SARS-CoV-2感染が評価可能だったのは132例のうち125例(94.7%)で、SARS-CoV-2感染率は、ヒドロキシクロロキン群6.3%、プラセボ群6.6%で、両群に有意差は認められなかった(P>0.99)。有害事象は軽度だったが、ヒドロキシクロロキン群の方がプラセボ群よりも多かった(45% vs. 26%、P=0.04)。投与中止率は両群とも同等だった(19% vs. 16%、P=0.81)。修正QT時間(QTc)の変化量(試験開始時から4週間時評価まで)に群間差はなかった(中央値で4ミリ秒 vs. 3ミリ秒、P=0.98)。SARS-CoV-2陽性8例(6.4%)で、そのうち6例がウイルス性症状を呈したが、入院例はなく、全例とも臨床的...