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CT室にアラーム時計設置で脳卒中治療をスピードアップ

2020年10月10日  専門誌ピックアップ

脳卒中医療施設への搬送患者107例を対象に、アラーム付き大型表示時計の使用による脳卒中処置時間短縮効果を無作為化比較試験で検討。時計はCT室に設置し、神経学的検査終了まで(15分)、CTスキャン終了およびポイントオブ検査による国際標準比決定まで(25分)、血栓溶解薬投与開始まで(30分)の目標時間に合わせてアラームがセットされ、医師がブザーのボタンを押すことでアラームが鳴るのを回避することができるようにした。 その結果、時計使用群は、非使用群と比べて、、来院から診断的検査終了までの時間(治療決定時間、16.73分 vs. 非使用群26.00分、P<0.001)、神経学的検査終了まで(7.28分vs. 10.00分、P<0.001)、CT検査終了まで(11.17分vs. 14.00分、P=0.002)、CT血管造影終了まで(14.00分vs. 17.17分、P=0.001)、ポイントオブケア検査終了まで(12.14分vs. 20.00分、P<0.001)、針穿刺まで(18.83分vs. 47.00分、P=0.016)で、時計使用群の方が有意に短かった。来院から鼠径部穿刺までの時間と90...