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男性間性交渉者の献眼禁止規則で数千個の角膜提供が見送りに

2020年10月11日  JAMA Oncology

米国では過去5年間、カナダでは過去1年間に男性との性交渉歴がある男性間性交渉者(MSM)からの献眼を禁止する連邦規則がある。この規則により不適格と判定された角膜数を電話聞き取りで調査。米国およびカナダのアイバンク54施設から回答が得られ、そのうち24施設がMSM規則による献眼見送りの記録を保有していた。 その結果、2018年の献眼見送りの件数は24施設で計360件となり、角膜数は720個と推定された。同年、この24施設で修復された角膜数が米国およびカナダの全数の46.2%を占めることから、不適格角膜数は約1558個と推定された。MSMに関する人口統計学的データを用いた解析では、2018年の不適格角膜数は最大3217個と推定された。著者らは、現代のウイルス検査では数日以内のHIV曝露が検出でき、世界的に角膜組織が不足していることを考えると、この政策は、現在の科学的根拠を用いて再評価すべきだと結論を示した。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント...