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遠隔転移あり大腸がんの原発巣切除は減少傾向

2020年10月12日  専門誌ピックアップ

2000-16年の米国の監視・疫学・最終結果(SEER)レジストリを用いて、遠隔転移がある大腸がんの診断を受けた患者9万9835例の原発巣切除術と化学療法の実施状況を調査した。 その結果、5万5527例(55.7%)が原発巣切除術を受けていた。原発巣切除術のオッズは診断が後年になるほど低下し、2016年に診断を受けた患者の原発巣切除術施行の割合は、2000年に診断を受けた患者に比べて61.1%低かった(調整オッズ比0.39、95%CI 0.36-0.42、P<0.0001、絶対パーセント62.3%から43.8%へ減少)。原発巣が結腸(vs. 直腸)、50歳未満の若年成人(vs. 50歳以上)、転移巣切除術あり(vs. なし)の患者は、原発巣切除術を受ける確率が高かった(いずれもP<0.001)。一方、化学療法のオッズは、診断年が後年になるほど大幅に上昇した(同2.21、2.04-2.40、P<0.0001)。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコ...