COVID-19入院患者にロピナビル・リトナビルは無益

英国内176施設の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）入院患者5040例を対象に、ロピナビル・リトナビルの有効性を無作為化対照非盲検プラットフォーム試験で評価（RECOVERY試験）。被験者を標準治療単独群、標準治療＋ロピナビル・リトナビル（10日間または退院まで）投与群に割り付けた。 その結果、28日時の全死因死亡率は、ロピナビル・リトナビル群23％、標準治療群22％だった（死亡率比1.03、p＝0.60）。生存退院までの期間（両群とも中央値11日、IQR 5-28日以上）、28日以内の生存退院率（率比0.98、P＝0.53）に群間差は認められなかった。入院時に侵襲的機械換気を実施しなかった患者では、侵襲的機械換気または死亡に該当する割合に有意差はなかった（リスク比1.09、P＝0.092）。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 （こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。）...