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橈骨遠位端骨折の創外固定、社会的観点で費用対効果低い

2020年10月14日  The Journal of Bone & Joint Surgery

関節内橈骨遠位端骨折患者166例を掌側ロッキングプレート(VLP)固定(84例)と創外固定(82例)に無作為に割り付けて2年間追跡し、費用対効果を比較検討した。 その結果、質調整生存年平均値はVLP群1.70463 QALY、創外固定群1.70726 QALYだった(差:-0.00263QALY、有意差なし)。医療費は同等だったが、創外固定に有意ではないが有利な差(52ユーロ、P=0.8)があった。創外固定群はVLP群に比べて、休職による生産性の損失が大きく(創外固定群9.2週間 vs. VLP群5.5週間、P=0.02)、結果として社会的費用が高かった(1万8037ユーロ vs. 1万2567ユーロ、差5470ユーロ、P=0.04)。医療費の観点から費用対効果が高くなる確率はVLP 47%、創外固定53%で、社会的な観点からVLPの費用対効果が高くなる確率は90%だった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら ...