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英のCOVID-19死亡者数、学校閉鎖で増加した可能性

2020年10月14日  British Medical Journal

英国で、2020年3月に実施した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行拡大防止のための学校閉鎖による死亡率改善効果を検証。英インペリアル・カレッジ・ロンドンのCovidSimコードを用いて、英国人口約7000万人を対象に、流行をシミュレーションした。 その結果、COVID-19の基本再生産数の初期値が約3.5の場合、CovidSimモデルはそれ以降のデータを良好に予測できた。このモデルでは、学校閉鎖や若年の孤立化によって第2波以降の感染流行を遅らせることはできても、死亡者総数は増加することが予測された。迅速な学校閉鎖によって集中治療室の病床需要ピークは効果的に低下したが、流行は長期化し死亡者数が長期的に増加したことが推定された。その原因はCOVID-19による死亡が高齢者に大きく偏っていることにあり、有効なワクチンがなければ英国で検討されているいずれの対策でも予測総死亡数を20万人以下にすることはできないと考えられた。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Co...