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原発性虫垂腫瘍の腹腔鏡手術、開腹術と生存率に差なし

2020年10月15日  Surgical Endoscopy

日本の三次病院43施設で、2000-17年に原発性虫垂腫瘍の診断を受けた患者を対象に、腹腔鏡手術と開腹手術の長期転帰を後ろ向きコホート研究で検討。傾向スコアを用いてマッチさせた開腹手術群114例と腹腔鏡手術群114例を比較した。 その結果、腹腔鏡手術から開腹手術への移行率は1.5%だった。主要評価項目に規定した5年無再発生存率は、腹腔鏡手術群80.4%、開腹手術群78.2%(P=0.57)、5年全生存率はそれぞれ83.5%、72.7%(P=0.09)で、いずれも有意差はなかった。多変量解析では、腹腔鏡手術は全生存の独立した予後因子ではなかった(ハザード比0.49、95%CI 0.23-1.06、P=0.0707)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら ...