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免疫療法のオマリズマブ用量は体重のみで決定すべき

2020年10月18日  専門誌ピックアップ

オマリズマブ併用の経口免疫療法(OIT)を実施した食物アレルギー患者181例を対象に、オマリズマブの用量依存的有効性の決定因子を検討。オマリズマブは最大6種類のアレルゲンの混合物を用いた初回の漸増摂取(IFE)の2カ月間以上前から投与した。 その結果、体重のみで決定したオマリズマブ用量にIFEでの耐量増加との強い関連が見られたが(χ2=28.18、P<0.0001)、喘息で使用する体重および総IgEで決定した用量には関連が見られなかった(χ2=0.001、P=0.97)。薬物動態(PK)/薬力学(PD)シミュレーションでは、血清中のアレルゲン特異的な遊離IgE値、オマリズマブ-IgE複合体および遊離オマリズマブとの相互作用を含むモデルのIEF転帰予測能が最も高かった(χ2=65.84、df=2、P<0.0005)。オマリズマブ離脱時の食物摂取に対する即時的反応発生は、ベースラインの特異的IgE-総IgE比高値との関連が認められた(幾何平均値:即時的反応発生群0.39 vs. 症状なし群0.16、P<0.0001)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こち...