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COVID-19剖検例、脳からもウイルス検出

2020年10月18日  The Lancet Neurology

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため死亡した患者43例(51-94歳)の脳組織を用いて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による中枢神経系の神経病理変化を検討した。 その結果、6例(14%)に領域性の新鮮虚血病変が検出された。37例(86%)では調べた全領域にアストログリア増殖症が認められた。ミクログリアの活性化と細胞障害性Tリンパ球による浸潤が最も顕著に認められたのは脳幹と小脳で、34例(79%)には髄膜細胞障害性Tリンパ球の浸潤が認められた。40例中21例(53%)の脳からSARS-CoV-2が検出され、下位脳幹を起始とする脳神経と脳幹の単離細胞にSARS-CoV-2ウイルス蛋白が認められた。中枢神経系にSARS-CoV-2が認められても、神経病理変化の重症度との関連性はなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください...