1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 心血管疾患患者へのスタチン処方、電カルの意思決定支援で増加

心血管疾患患者へのスタチン処方、電カルの意思決定支援で増加

2020年10月19日  専門誌ピックアップ

米国2州の循環器科診療所16施設で心臓専門医82人と患者1万1693例を対象に、スタチン療法を推進する介入策の効果を無作為化試験で検討。スタチン適応患者の電子カルテ上に医師の治療開始判断を強制するアラートが出る積極的選択群、アラートは出ても判断を強制しない消極的選択群、介入なしの対照群に医師を無作為に割り付け、介入前後6カ月間のスタチン処方の変化を評価した。主要評価項目は、臨床ガイドラインに従った最適用量のスタチン療法とした。 ベースラインのスタチン処方率は対照群40.3%、消極的選択群39.1%、積極的選択群41.2%だった。対照群と比較した処方率の経時的変化は、消極的選択群(調整後差0.2%ポイント、P=0.86)、積極的選択群(同2.4、P=0.08)ともに有意差はなかった。動脈硬化性心血管疾患がある下位集団の解析では、対照群と比べて積極的選択群でスタチン処方の有意な増加(同3.8、P=0.008)につながった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Communi...