新たな血行再建術選択ツールSYNTAX score II 2020を開発
SYNTAX score IIを基に、複雑病変の冠動脈疾患に用いる最適な血行再建術を選択する個別意思決定ツールSYNTAX score II 2020を開発。SYNTAXES試験(左冠動脈主幹部・3枝病変でPCIとCABGを比較したSYNTAX試験の10年追跡)のデータを用いて10年死亡を予測する臨床指標を開発し、治療の割り付け(PCIまたはCABG)、事前に規定した交互作用因子、病変種類(3枝病変または左主幹部)、解剖学的SYNTAXスコアを組み合わせた。さらに、同等の手法を用いてPCIまたはCABGを施行した患者の5年主要心血管イベント(全死因死亡、非致命的脳卒中、非致命的心筋梗塞の複合と定義)リスク予測モデルを開発。SYNTAX試験(対象1800例)で交差検証、FREEDOM、BESTおよびPRECOMBAT試験被験者の統合集団(計3380例)で外部検証を実施し、両モデルの死亡または主要心血管イベントリスクの予測能を比較した。 交差検証の結果、SYNTAX score II 2020は両血行再建術での10年全死因死亡[PCI:C-index=0.73(95%CI 0.69-0....
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