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肥満者は減量手術で平均余命が改善

2020年10月21日  New England Journal of Medicine

スウェーデンで、減量手術を施行した肥満患者の長期死亡率と平均余命を検討。Swedish Obese Subjects(SOS)研究で減量手術を施行した患者(手術群、2007例)および通常の肥満治療を実施した患者(対照群、2040例)、一般集団から無作為に抽出したSOS参照研究の参加者(参照コホート、1135例)の間で、Gompertz比例ハザード回帰モデルを用いて死亡率と平均余命を比較した。追跡期間中央値はSOS研究の手術群24年、対照群22年、参照コホート20年だった。 その結果、手術群の22.8%、対照群の26.4%が死亡した(ハザード比0.77、95%CI 0.68-0.87、P<0.001)。対応するハザード比は,心血管疾患による死亡0.70(95%CI 0.57-0.85)、がんによる死亡0.77(95%CI 0.61-0.96)だった。手術群の補正後の平均余命中央値は対照群より3.0年長かったが、参照コホートより5.5年短かった。手術群の術後90日死亡率は0.2%、再手術率は2.9%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿し...