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植物由来QVLPインフルエンザワクチンの有効性

2020年10月21日  Lancet

インフルエンザ流行期に植物由来の4価ウイルス様粒子(QVLP)インフルエンザワクチン(ヘマグルチニン30μg/株)の有効性を年齢層別の第III相多施設共同無作為化試験2件で検討した。18-64歳を対象とした試験ではプラセボ、65歳以上対象とした試験では4価不活化ワクチン(QIV、ヘマグルチニン15μg/株)を対照とした。主要評価項目は、18-64歳対象試験では抗原が一致するインフルエンザ株に起因する呼吸器疾患の絶対的発症予効果とし、65歳以上対象試験では任意のインフルエンザ株に起因するインフルエンザ様疾患の相対的発症予防効果とした。 18-64歳対象試験(1万160例)では、QVLPワクチンの絶対的発症予防効果は35.1%で、主要評価項目に規定した70%に満たなかった。65歳以上対象試験(1万2794例)では、QVLPの相対的発症予防効果は8.8%で、非劣性の主要評価項目を満たした。QVLPワクチンの忍容性は良好で、重大な安全性シグナルは認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投...