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粗面インプラントでの乳房再建でDFS低下

2020年10月22日  JAMA Surgery

全乳房摘出術+即時型2段階組織拡張および乳房再建術を施行した乳がん患者650例(対象乳房687個)を対象に、乳房インプラントの表面性状別の乳がん転帰を検証。患者の平均年齢は43.5歳で、再建乳房の39.9%に滑面、60.1%で粗面のインプラントを使用した。追跡期間中央値は52カ月だった。 5年局所領域無再発生存率(LRRFS)は96.7%、5年無病生存率(DFS)は95.2%だった。滑面インプラントに比べると、粗面インプラント使用にDFS低下との関連が認められ、この関連性は、エストロゲン受容体(ER)と病期で調整した後もなお有意だった(ハザード比3.054、95%CI 1.158-8.051、P=0.02)。多変量解析で、ER陽性がん(同3.130、1.053-9.307、P=0.04)および浸潤がん(同3.044、1.152-8.039、P=0.03)でもほぼ同じ有意な関連が見られた。粗面インプラントとDFS低下の関連性はII-III期がんで強く認められた(同8.874、1.146-68.748、P=0.04)。LRRFSにインプラント表面性状による有意差はなかった。 この記事への...