関節リウマチ治療薬ウパダシチニブ、アバタセプトに優越性示す
2020年10月22日
New England Journal of Medicine
疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)抵抗性の関節リウマチ患者612例を対象に、24週間の第III相二重盲検比較試験でアバタセプトに対するウパダシチニブの非劣性を評価。主要評価項目に規定した12週時のCRPを用いた28関節の疾患活動性スコア(DAS28-CRP)変化量で非劣性を判定。DAS28-CRP 2.6未満の臨床的寛解を得た患者の割合で評価した優越性を12週時の主要副次評価項目とした。 その結果、12週時のDAS28-CRP平均変化量はウパダシチニブ群-2.52、アバタセプト群-2.00だった(差-0.52ポイント、95%CI -0.69--0.35、非劣性のP<0.001、優越性のP<0.001)。寛解を得た患者の割合はそれぞれ30.0%、13.3%だった(差16.8パーセントポイント、95%CI 10.4-23.2、優越性のP<0.001)。投与期間中、ウパダシチニブ群で死亡1件、非致死的脳卒中1件、静脈血栓塞栓イベント2件が発生し、肝アミノトランスフェラーゼが上昇した患者はアバタセプト群よりも多かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちら...
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