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がん患者の禁煙には持続的なカウンセリングが有効

2020年10月22日  Journal of the American Medical Association

米国の2施設で、30日以内にたばこを1本以上吸い、がんの診断を受けて間もない患者221例を対象に、持続的な電話カウンセリング+禁煙補助薬(ニコチン代替療法、bupropion、vareniclineのいずれか)の提供(強化治療)と短期の電話カウンセリング+薬剤指導(標準治療)の効果を非盲検無作為化試験で比較。標準治療では4週間にわたる週1回のカウンセリングを実施し、強化治療ではさらに隔週のカウンセリング4回、月1回のカウンセリング3回を追加した。 主要評価項目に規定した6カ月時の7日間禁煙率(検査で確認)は、強化治療群34.5%、標準治療群21.5%だった(差13.0%[95%CI 3.0%-23.3%]、オッズ比1.92[95%CI 1.13-3.27]、P<0.02)。強化治療群の77.0%と標準治療群の59.1%が禁煙補助薬を利用し(同17.9%[6.3%-29.5%]、2.31[1.32-4.04]、P=0.003)、主な有害事象はそれぞれ悪心(13例、6例)、発疹(4例、1例)、吃逆(4例、1例)、口内過敏(4例、0例)、睡眠困難(3例、2例)、鮮明な夢(3例、2例)だった...