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凝固異常で腰椎穿刺後の脊髄血腫リスクは上昇するか

2020年10月23日  Journal of the American Medical Association

デンマークで、凝固異常がある患者の腰椎穿刺後の脊髄血腫リスクをレジストリデータを用いたコホート研究で検討。2008年1月1日-2018年12月31日の患者6万4730例、腰椎穿刺8万3711件のデータを解析した。血小板150×109/L未満、国際標準比(INR)1.4超、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)39秒超のいずれかに該当する場合を凝固異常と定義した。主要評価項目は30日時の脊髄血腫リスクとした。 凝固異常のない患者の0.20%、凝固異常のある患者の0.23%が30日以内に脊髄血腫を来した。脊髄血腫の独立の危険因子に、男性(補正ハザード比1.72、95%CI 1.15-2.56)、年齢41-60歳(同1.96、95%CI 1.01-3.81)、年齢61-80歳(同2.20、1.12-4.33)があった。 外傷性腰椎穿刺は、INR正常値の患者(28.2%)と比較して、INR値1.5-2.0(36.8%)、同2.1-2.5(43.7%)、同2.6-3.0(41.9%)の患者で高頻度に発生していた。外傷性脊椎穿刺は、APTT正常値の患者(21.3%)と比較して、APTTが4...