1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 非がん性慢性疾患に対する緩和ケアは有益か

非がん性慢性疾患に対する緩和ケアは有益か

2020年10月23日  Journal of the American Medical Association

非がん性慢性疾患の成人患者を対象に、緩和ケアの受療と急性期医療の利用、生活の質(QOL)、症状負担との関連を系統的レビューとメタ解析で検討。MEDLINE、Embaseなどから抽出した無作為化比較試験28件、対象1万3664例(平均年齢74歳、46%が女性)のデータを対象とした。10件が心不全(4068例)、11件がさまざまな疾患の混合(8119例)、4件が認知症(1036例)、3件がCOPD(441例)を検討した試験だった。 通常治療と比較すると、緩和ケア受療で救急外来の利用率(9件、20% vs 24%、オッズ比0.82、95%CI 0.68-1.00、I2=3%)と入院率(14件、38% vs 42%、同0.80、0.65-0.99、2=41%)が低く、症状負担がやや低かった(11件、統合した標準化平均差[SMD]-0.12、95%CI -0.20--0.03、I2=0%、Edmonton Symptom Assessment Scale[ESAS]スコアの平均差-1.6、95%CI -2.6--0.4)。一般的尺度のQOL(6件、SMD 0.18、95%CI -0.24-0....