1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 股関節再置換術のTXA投与レジメン4種、出血抑制効果同等

股関節再置換術のTXA投与レジメン4種、出血抑制効果同等

2020年10月25日  The Journal of Bone & Joint Surgery

6施設の全人工股関節再置換術施行患者175例を対象に、周術期出血抑制を目的としたトラネキサム酸(TXA)の至適投与レジメンを無作為化臨床試験で検討。切開前の1g静注(単回静注群)、切開前の1g静注+切開創閉鎖後の1g静注(2倍量静注群)、切開前の1g静注+術中の1g局所投与(静注+局所投与併用群)、3回の経口投与による計1950mg投与(複数回経口投与群)の4種のレジメンを比較した。 per-protocol解析の結果、術後のヘモグロビン低下量は単回静注群3.4g/dL、2倍量静注群3.6g/dL、静注+局所投与併用群3.5g/dL、複数回経口投与群3.4g/dL(P=0.95)、輸血実施率は14%、18%、17%、17%(P=0.96)といずれも有意差は見られず、算出した失血量にも有意差はなかった(P=0.90)。静脈血栓塞栓症1件が確認されたが、群間差はなかった(P=1.00)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。...