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ピロリ菌除菌で胃がん発症・死亡リスク低下 メタ解析

2020年10月25日  専門誌ピックアップ

ヘリコバクター・ピロリ除菌の胃がん予防効果を無作為化比較試験10件の系統的レビューおよびメタ解析で検討した。 健常なヘリコバクター・ピロリ陽性者(計8323例)を対象とした試験3件の解析の結果、除菌で胃がん発症率(相対リスク0.54、95%CI 0.40-0.72、治療必要数72)および胃がん死亡率(同0.61、0.40-0.92、135)が低下したが、全死亡率への影響は見られなかった。集団スクリーニングおよび治療を世界的に実施した場合、障害調整生存年(DALY)が874万3815年獲得できると示唆された。内視鏡的粘膜切除術を受けたヘリコバクター・ピロリ陽性の胃新生物がある患者(計1841例)を対象とした試験7件の解析でも、除菌で後の胃がん発症率が低下した(同0.49、0.34-0.70、21)。有害事象の報告は不完全だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォ...