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COVID-19入院患者、抗凝固療法で死亡率と挿管率低下

2020年10月25日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者4389例(年齢中央値65歳、女性44%)を対象に、抗凝固療法(AC)と院内転帰の関連性を後ろ向き解析で検討した。 その結果、ACなし群(1530例、34.9%)と比較すると、入院48時間以内に開始した治療的AC群(900例、20.5%)と予防的AC群(1959例、44.6%)は、院内死亡率が低く(治療的ACの修正ハザード比(aHR)0.53、予防的ACのaHR 0.50)、挿管率も低かった(治療的AC 0.69、予防AC 0.72)。入院48時間以内に開始した治療的AC(766例)と予防的AC(1,860例)に統計学的に有意な差はなかった(aHR 0.86、p=0.08)。剖検26例中11例(42%)に臨床的に予想できない血栓塞栓症が認められ、そのうち3例(27%)は予防的AC群だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳...