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COVID-19垂直感染、母子同室や授乳でも根拠見られず

2020年10月25日  JAMA Pediatrics

米ニューヨークの大規模医療センターで、SARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染または疑いの母親100例から出生した生後0-25日の全新生児101例(53.5%が女児)を対象に、母親の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症度別(無症候・軽症群または重症・重篤群)に、母体と新生児データを後ろ向きコホート研究で検討した。 101例のうち82例が一般新生児室、19例が新生児集中治療室に入院した。一般新生児室は母子同室とし、母親にはマスク着用を義務付け、直接母乳哺育する際には適切な衛生処置を実施するよう指導した。新生児101例に対するSARS-CoV-2検査は合計141件実施した(中央値生後1日、四分位範囲生後1-3日)。母親がCOVID-19重症・重篤群の新生児は、無症状・軽症群の母親の新生児と比較して、出産が約1週間早く(妊娠持続期間中央値37.9週vs. 39.1週、P=0.02)、光線療法を要するリスクが高かった(30.0% vs. 7.0%、P=0.04)。55例が生後3-10日時にCOVID-19新生児経過観察クリニックで経過観察を受け、良好状態を維持していた...