外来リハビリと自宅運動、臨床的に意義のある差認められず

人工膝関節全置換術6週後に成績不良リスクがあると判定を受けた変形性膝関節症患者334名を対象に、理学療法士主導の漸増型外来リハビリテーションと理学療法士の運動処方に従う自宅での運動の成績を並行群間無作為化比較試験で比較。Oxford knee score（OKS）の群間差4ポイントを臨床的意義ありと定義した。 その結果、遵守率は85％を超えた。52週時のOKSによる群間差は1.91（95％CI －0.18-3.99）ポイントで外来リハビリ群の方が良好だった（P＝0.07）。全時点では、2.25ポイント（95％CI 0.61-3.90、P＝0.01）で、臨床的意義は認められなかった。52週またはそれ以前での平均疼痛（0.25ポイント、－0.78-0.28、P＝0.36）または疼痛悪化（0.22ポイント、－0.71-0.41、P＝0.50）、もしくは成績の満足度（オッズ比1.07、95％CI、0.71-1.62、P＝0.75）および介入後の機能（TUG：4.64秒、－14.25-4.96、P＝0.34）に群間差は認められなかった。全体で、主要・副次評価項目に臨床的意義は認められなかった。...