1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 糖尿病患者のパーキンソン病リスク、治療薬で大きな差

糖尿病患者のパーキンソン病リスク、治療薬で大きな差

2020年10月26日  専門誌ピックアップ

Health Improvement Networkのデータを用いて、2006-19年に糖尿病治療薬を2回以上処方された患者10万288例のパーキンソン病(PD)リスクを縦断的コホート研究で検討した。 中央値3.33年の追跡期間中に329例(0.3%)がPDの診断を受けた。グリタゾン系薬使用者(2万1175例)、ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)阻害薬使用者(3万6897例)、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬使用者(1万684例)のPD発症数はそれぞれ1万人年当たり8、5、4だった。他の経口血糖降下薬使用者のPD発症数(1万人年当たり10)と比較して、グリタゾン系薬の使用とPDの関連を示すエビデンスはなかったが(発症率比1.17、95%CI 0.76-1.63、P=0.467)、DPP4阻害薬およびGLP-1受容体作動薬の使用とPD発症との逆相関を示す強い根拠が得られた(同0.64、0.43-0.88、P<0.01および同0.38、0.17-0.60、P<0.01)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメ...