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パーソナルケア製品による接触皮膚炎が増加傾向

2020年10月27日  専門誌ピックアップ

1996-2016年の北米接触皮膚炎共同研究班(NACDG)のデータを用いて、パーソナルケア製品(PCP)関連の接触皮膚炎の特徴および性差を検討。接触皮膚炎の男性患者1万6233例、女性患者3万2222例を解析対象とした。 その結果、PCP関連またはパッチテスト陽性だった接触性皮膚炎患者の割合は男性28.8%、女性39.5%だった。10年間で、男女ともにPCP関連皮膚炎の割合が有意に増加した(2.7倍超)。女性に比べると、男性で高齢および体幹・四肢の皮膚炎の発生率が高かった(P<0.0001)。原因となるPCPは、男性では石けんが2倍多く、女性ではヘアケア製品が2倍多かった(P<0.001)。一般的なPCP関連NACDGアレルゲンは、メチルイソチアゾリノン(男性28.8%、女性21.5%)で、次いでフレグランスミックス1(22.3%、20.1%)、ペルーバルサム(18.5%、14.1%)、クオタニウム-15(16.1%、12.3%)、パラフェニレンジアミン(11.5%、11.1%)だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメ...