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世界の網膜芽細胞腫治療、転帰に国民所得水準が関連

2020年10月28日  Ophthalmology

6大陸13カ国の眼科腫瘍学センター18施設の網膜芽細胞腫(RB)患者2085例を対象に、国民所得水準と治療転帰の関連をレジストリベースの後ろ向き症例集積研究で検討。2017年国際連合世界人口予測に基づき、13カ国を高所得国(HIC)、高中所得国(UMIC)、低中所得国(LMIC)に分類した。 その結果、患者の60%が高中所得国および低中所得国の居住者だった。全体での診断年齢中央値は17.0カ月齢で、高所得国群(14.0カ月齢)よりも高中所得国群および低中所得国群(いずれも20.0カ月齢)の方が高かった(P<0.001)。疾患特異的転移関連死亡率および局所治療失敗率は高所得国群よりも中所得国群および低中所得国群の方が高く、転移関連死亡率は高所得国群に対して高中所得国群で10.3倍、低中所得国群で9.3倍高く、局所治療失敗リスクは2.2倍、1.57倍高かった(いずれもP<0.001)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。ま...