3mm未満の冠動脈病変に用いるDCBの長期有効性と安全性

冠動脈血管内に3mm未満の新規病変があり経皮的冠動脈インターベンション（PCI）の適応となる患者を対象に、薬剤被覆バルーン（DCB）の長期有効性と安全性を検証する多施設共同無作為化非盲検非劣性試験を実施。患者758例をDCB群（382例）と第2世代薬剤溶出ステント（DES）群（376例）に1対1の割合で割り付け、3年後の主要有害心イベント（心臓死、非致死性心筋梗塞、標的血管再灌流、全死因死亡、ステント血栓症の疑い・確定、大出血［BARC出血基準3-5］）を評価した。 主要有害心イベント発生率のKaplan-Meier推定値は、DCB群、DES群ともに15％だった（ハザード比0.99、95％CI 0.68-1.45、P＝0.95）。主要有害心イベント構成要素の心臓死（Kaplan-Meier推定値5％ vs 4％、ハザード比1.29、95％CI 0.63-2.66、P＝0.49）、非致死性心筋梗塞（同6％［両群とも］、0.82、0.45-1.51、P＝0.52）、標的血管再灌流（9％［両群とも］、0.95、0.58-1.56、P＝0.83）の発生率が極めて類似しており、全死因死亡率（同...