1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 若年発症MI、退院後の全死因死亡リスクに性差

若年発症MI、退院後の全死因死亡リスクに性差

2020年10月29日  European Heart Journal

Mass General Brigham YOUNG-MIレジストリに登録された50歳以下の1型心筋梗塞(MI)初発患者2097例を対象に、転帰の性差を検討した。 その結果、危険因子の特徴はほぼ同じだったが、糖尿病有病率は女性の方が男性よりも高かった(23.7% vs. 18.9%、P=0.028)。女性は男性よりも侵襲的冠動脈造影(93.5% vs. 96.7%、P=0.003)および冠血行再建(82.1% vs. 92.6%、P<0.001)施行率が低く、血管造影での非閉塞性冠動脈疾患を伴うMIの検出率が有意に高かった(10.2% vs. 4.2%、P<0.001)。このほか、女性は退院時のアスピリン(92.2% vs. 95.0%、P=0.027)、β阻害薬(86.6% vs. 90.3%、P=0.033)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬またはアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB、53.4% vs. 63.7%、P<0.001)、スタチン(82.4% vs. 84.4%、P<0.001)の処方率が低かった。院内死亡率に有意差はなかった。中央値11.2年の追跡で、女性の...