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NAFLD、軽症でも死亡リスク上昇

2020年10月30日  専門誌ピックアップ

生検で確定した非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者1万568例とマッチさせた対照4万9925例を対象に、NAFLDの全死因死亡および疾患特異的死亡リスクを検討。中央値14.2年の追跡で患者4338例が死亡した。 その結果、1000人年当たりの全死因死亡率は対照群16.9、患者群28.6だった(調整後ハザード比1.93、95%CI 1.86-2.00)。NAFLD疾患分類別の1000人年当たりの全死亡率は、単純脂肪肝群8.3(同1.71、1.64-1.79)、非線維化脂肪性肝炎群13.4(同2.14、1.93-2.38)、非肝硬変線維症群18.4(同2.44、2.22-2.69)、肝硬変群53.6(同3.79、3.34-4.30)となり、用量反応勾配を示す有意な過剰死亡リスクが認められた(傾向のP<0.01)。NAFLD関連過剰死亡率は、主に肝臓外のがん(extrahepatic cancer)(1000人年当たりの死亡率4.5、調整後ハザード比2.16、2.03-2.30)、肝硬変(同2.7、18.15、14.78-22.30)、心血管疾患(同1.4、1.35、1.26-1....