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イベルメクチンでCOVID-19入院患者の死亡率低下

2020年10月29日  Chest

米フロリダ州4施設の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者280例を対象に、イベルメクチン投与による院内死亡抑制効果を後ろ向きに評価した(ICON試験)。 280例中173例にイベルメクチンを投与し、107例は非投与だった。両群ともほとんどの患者にヒドロキシクロロキンやアジスロマイシンも投与していた。単変量解析では、イベルメクチン投与群の方が死亡率が低かった(15.0% vs. 25.2%、オッズ比0.52、CI 0.29-0.96、P=0.03)。重度肺病変患者でも、イベルメクチン投与群の方が死亡率が低かった(38.8% vs. 80.7%、同0.15、0.05-0.47、P=0.001)。人工換気の抜管率(36.1% vs. 15.4%、同3.11、0.88-11.00、P=0.07)や入院期間に有意差はなかった。交絡因子と死亡リスクを多変量調整した後も死亡率の差は有意だった(同0.27、0.09-0.80、P=0.03)。傾向マッチコホートの死亡率もイベルメクチン群の方が有意に低く(13.3% vs. 24.5%、同0.47、0.22-0.99、P<0.05)、絶...