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腎移植後の自己nTreg投与で免疫抑制薬が減量可能

2020年10月30日  British Medical Journal

腎移植後の患者11例を対象に、自己内在性制御性T細胞(nTreg)注入による安全性と高用量免疫抑制薬減量の可能性を検討すべく、医師主導の単施設nTreg用量漸増第I/IIa相臨床試験を実施(ONEnTreg13試験)。対応する参照集団の試験(ONErgt11-CHA試験、9例)と比較した。 腎移植2週間前に採取した末梢血40-50mLからCD4+ CD25+ FoxP3+ nTreg細胞を作製し、腎移植7日後に0.5、1.0、2.5-3.0×106個/体重kgのいずれかの用量を静脈内投与。その後48週後まで、3剤併用免疫抑制療法から低用量タクロリムス単独療法へと段階的な減量を実施した。 全例で十分な量、純度、機能のnTreg細胞が作製でき、3通りのnTreg用量漸増群のいずれにも用量規制毒性を認めなかった。nTreg群と参照群を比較すると、3年後の同種移植片生着率はいずれも100%で、臨床および安全性に関する特徴は同等だった。nTreg群の73%が単剤による免疫抑制を達成し、参照群は標準2剤または3剤併用免疫抑制療法を継続した(P=0.002)。 この記事への読者の皆様(医師)からの...