米国で、1995-2015年のStatewide Planning and Cooperative Systemデータを用いて耳鼻咽喉科医1032人による甲状腺全摘出術3万2133件を抽出。医師の執刀件数で高値群(100件超)、中等値群(10-99件)、低値群(10件未満)に分類し、周術期合併症率の差を解析した。統計解析にはスピアマンの順位相関、クラスカル・ウォリス検定などを使用した。 その結果、全体の合併症発生率は9.83%で、低カルシウム血症(3.85%)が最も多かった。医師の執刀症例数別では高値群9.6%、中等値群10.0%、低値群11.6%と高値群で低く、中等度の統計的有意差が認められた(rho=-0.4、P<0.0001、KWのP≦0.0001)。気管切開発生率は低値群で5.1%と高かった(P=0.001)。高齢、性別、非白人、甲状腺がんなどのその他の変数は合併症リスク増加の予測因子ではなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンフ...
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