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日常診療で測る血圧は臨床試験で測る血圧より高い

2020年10月31日  JAMA Internal Medicine

集中的降圧治療による収縮期血圧改善効果を検討したSPRINT試験で測定した血圧と日常診療で測定した血圧の差を検討。電子カルテ上の外来患者のバイタルサイン情報をSPRINT試験参加102施設中49施設のデータと紐付け、3回以上の外来受診および試験で血圧を測定した50歳以上の高血圧患者3074例の電子カルテデータを取得した。 その結果、日常外来診療で測定した血圧はSPRINT試験で測定した血圧よりも高かった。集中的降圧治療実施群では差が特に大きく、日常外来診療で測定した平均収縮期血圧(SBP)と試験期間中に測定した平均SBPの差が7.3mmHgだった。標準治療実施群では、平均SBPの差は4.6mmHgだった。Bland-Altman分析で、電子カルテと試験で記録された外来測定血圧の差の一致度が低いことが示され、その範囲は両群で約−30-45mmと幅があった。さらに、電子カルテと試験の血圧の差は施設ごとのばらつきが大きかった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認ください。)...