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重篤COVID-19、トシリズマブ早期投与で死亡率改善

2020年11月1日  JAMA Internal Medicine

全米68施設の集中治療室(ICU)に入室した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者データを用いて、重篤成人患者3924例(62.8%が男性、年齢中央値62歳)に用いるトシリズマブ早期投与(ICU入室2回以内)の死亡率改善効果を後ろ向きに検討した。 その結果、対象例の11.0%がICU入室から2日間以内にトシリズマブ投与を受けていた。トシリズマブ投与群は非投与群よりも若く(年齢中央値58歳vs. 63歳)、ICU入室時に低酸素血症の有病率が高かった(47.3% vs. 37.9%)。合計1544例(39.3%)が死亡し、トシリズマブ投与群125例(28.9%)、非投与群1419例(40.6%)だった。追跡期間中央値27日で、トシリズマブ投与群の方が非投与群よりも死亡リスクが低かった(ハザード比0.71、95%CI 0.56-0.92)。推定30日死亡率は、トシリズマブ投与群27.5%、非投与群37.1%だった(リスク差9.6%)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDocto...