1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 外傷性脳損傷、病院到着前の血漿輸血で生存率改善

外傷性脳損傷、病院到着前の血漿輸血で生存率改善

2020年11月2日  専門誌ピックアップ

航空医療搬送中に出血性ショックのリスクがある外傷患者501例を対象に血漿輸血の有効性を検討した第III相クラスター無作為化試験(PAMPer試験)の二次解析で、外傷性脳損傷(TBI)患者の病院到着前血漿輸血と生存率の関連を検討。TBI患者166例を解析対象とした。 その結果、病院到着前血漿輸血群(74例)は標準的蘇生処置群(92例)に比べて、交絡因子と脳損傷の程度(臨床変数とバイオマーカーで評価)で調整した後の30日生存率が良好だった(ハザード比0.55、95%CI 0.33-0.94、P=0.03)。病院到着前のグラスゴー昏睡尺度スコア8点未満(同0.56、0.35-0.91)および多発外傷(同0.50、0.28-0.89)のTBI患者で、病院到着前の血漿輸血で生存率が改善した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿...