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国内で新型コロナ後遺症の調査、4カ月後に脱毛症状も

2020年11月2日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)回復者では、発症から120日が経過した後も呼吸困難や倦怠感、咳、嗅覚異常などの後遺症が高頻度に見られることが、国立国際医療研究センター国際感染症センター(DCC)の宮里悠佑氏らによる調査から明らかになった。このほか、COVID-19回復者の約4人に1人が、発症から数カ月後に初めて脱毛の症状を呈することも分かった。脱毛症状が遅発性に起こる原因は明らかになっていないが、男性型脱毛症や休止期脱毛症の可能性が考えられるという。Open Forum Infectious Diseases誌2020年10月21日号電子版での報告。 著者らは、COVID-19のため同センターに入院し、2020年2月から6月の間に退院した患者を対象に、構造化した電話での聞き取り調査を実施。63例(平均年齢48.1歳、33.3%が女性、平均BMI 23.7)を解析対象とした。63例中56例が日本人、3例が中国人で、バングラデシュ人、ベトナム人、米国人、フランス人が各1例だった。47例(74.6%)に肺炎症状があり、17例(27.0%)が酸素補給、5例(7.9%)が機械的換気...