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持続的腎代替療法中の抗凝固療法、クエン酸 vs. ヘパリン

2020年11月4日  Journal of the American Medical Association

ドイツの26施設で持続的腎代替療法実施中の重症急性腎障害(AKI)患者596例を対象に、クエン酸を用いた局所的抗凝固療法とヘパリンを用いた全身抗凝固療法による透析膜の寿命および死亡率にもたらす効果を並行群間無作為化臨床試験で検証。596例を組み入れた時点で試験は早期中止となった。 その結果、透析膜の寿命中央値は局所クエン酸群47時間、全身ヘパリン群26時間(差15時間、P<0.001)、90日死亡率のカプランマイヤー推定値は51.2%、53.6%だった(調整後の差-6.1%、ハザード比0.79、95%CI 0.63-1.004、P=0.054)。局所クエン酸群で全身ヘパリン群に比べ出血性合併症発生率は有意に低く(5.1% vs. 16.9%、差-11.8%、P<0.001)、新規感染率は有意に高かった(68.0% vs. 55.4%、差12.6%、P=0.002)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用さ...