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原発不明がん、次世代シーケンシングで治療法を選定

2020年11月4日  JAMA Oncology

日本の19施設で原発不明がん未治療患者111例を対象に、次世代シーケンシング(NGS)で得た遺伝子情報から原発巣を推定し、治療法を決定する新たな戦略の臨床的有用性を第II相非無作為化試験で評価。97例を有効性の解析対象とした。 その結果、推定したがんの種類は肺[21例(21%)]、肝臓[15例(15%)]、腎臓[15例(15%)]、大腸[12例(12%)]が多かった。検出頻度の高い遺伝子異常はTP53[45例(46.4%)]、KRAS[19例(19.6%)]、CDKN2A[18例(18.6%)]だった。1年生存確率は53.1%、全生存期間中央値は13.7カ月、無増悪生存期間中央値は5.2カ月だった。非小細胞肺がんが推測される5例(5.2%)の腫瘍標本からEGFR遺伝子変異を検出し、このうち4例をアファチニブで治療し、2例が6カ月以上の無増悪生存期間を達成した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるも...