COIが臨床試験に及ぼす影響、研究者の認識は？

臨床試験に対する利益相反（COI）の不当な影響と実態、その影響を最小化する管理戦略を研究者がどのように認識しているかを電話による質的インタビュー調査で検討。最終的に対象とした20人は、試験37.5件（中央値）に参加した経験があり、主に男性医師で、営利的（薬剤、医療機器企業など）、非営利的（政府機関など）資金提供者との試験の経験があった。 その結果、利益相反の影響の例に、標準治療より劣る対照の選択、無作為化過程の操作、データ改ざん、資金提供者によるデータへのアクセス妨害、偏った解釈（例、結果の解釈が過度に有利）などがあった。利益相反の管理戦略の例に、利益相反を開示、デザイン・解析から資金提供者を排除、独立委員会、データへの完全なアクセスを保証する契約、資金提供者による解析・報告に制限を設けない、などが挙げられた。回答者の一部は、非営利的な金銭的利益相反は営利的なものと同等またはそれよりも重要で、報告や管理はさらに困難だと考えていた。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors C...