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チカグレロル、PCI後のNACEでクロピドグレルとの有意差示せず

2020年11月4日  Journal of the American Medical Association

実臨床で経皮的冠動脈インターベンションを実施した急性冠症候群に用いるチカグレロルとクロピドグレルを後ろ向きコホート研究で比較。傾向スコアでマッチさせた3万1290ペア(年齢群中央値60-64歳、29.3%が女性)を対象とし、主要評価項目は12カ月時の純臨床有害事象(NACE、虚血性イベント[再発性心筋梗塞、血行再建術、虚血性脳卒中]と出血性イベント[出血性脳卒中、消化管出血]の複合)に規定した。 その結果、チカグレロル群の15.1%、クロピドグレル群の14.6%にNACEが発生した(統合ハザード比1.05、95%CI 1.00-1.10、P=0.06)。全死因死亡リスクはそれぞれ2.0% vs. 2.1%(同0.97、0.81-1.16、P=0.74)、虚血性イベントリスクは13.5% vs 13.4%(統合同1.03、0.98-1.08、P=0.32)で、有意差は認められなかった。出血性イベントリスク(2.1% vs. 1.6%、同1.35、1.13-1.61、P=0.001)、呼吸困難リスク(27.3% vs. 22.6%、同1.21、1.17-1.26、P<0.001)も、チカ...