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ホルモン補充療法別の乳がんリスク

2020年11月5日  British Medical Journal

英国で、ホルモン補充療法(HRT)の種類と継続期間別の乳がんリスクを検討すべく、かかりつけ診療所から患者データを集めたデータベース2件を用いてコホート内症例対照研究を実施。1998-2018年に初めて乳がんの診断を受けた50-79歳の女性9万8611例とマッチングした女性45万7498例(対照)を解析対象とした。乳がんの診断を受けた女性の34%と対照の女性の31%が、事象発生日の1年以上前にHRTを受けていた。 HRT歴がない対象者と比較すると、HRTを5年以内に、かつ長期にわたって(5年以上)実施した対象者で、エストロゲン単独療法実施(調整オッズ比1.15、95%CI 1.09-1.21)とエストロゲン・プロゲストーゲン併用療法実施(同1.79、1.73-1.85)で乳がんリスクが上昇した。併用するプロゲストーゲン別にみると、リスクはノルエチステロンで最も高く(同1.88、1.79-1.99)、ジドロゲステロンで最も低かった(同1.24、1.03-1.48)。過去のエストロゲン単独補充療法長期実施と過去の5年未満のエストロゲン・プロゲストーゲン併用療法実施では、リスクの上昇は認めら...