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米COVID-19小児のMIS-Cに心筋障害が多い

2020年11月5日  Journal of the American College of Cardiology

米国の小児多臓器系炎症性症候群(MIS-C)を呈した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患児28例、健康対照20例、古典的川崎病(KD)患者20例を対象に、心エコー所見の特徴を後ろ向きレビューで比較した。 その結果、MIS-C群の1例に急性期冠動脈拡張(zスコア=3.15)を認めたが、早期経過観察中に消失した。変形パラメーターで測定した左室の収縮/拡張機能は、MIS-C群の方がKD群よりも不良だった。心筋障害があるMIS-C患児は、心筋障害がない患児と比べると、あらゆる機能変数が影響を受けていた。MIS-C群の心筋障害を予測する最も強力な因子は、長軸方向ストレイン(オッズ比1.45、95%CI 1.08-1.95)、円周方向ストレイン(同1.39、1.04-1.88)、最大左房ストレイン(同0.84、0.73-0.96)、右室自由壁の長軸ピークストレイン(同1.59、1.09-2.34)だった。左室駆出率(LVEF)が保たれたMIS-C群に拡張機能障害が認められた。亜急性期にはLVEFは正常に戻った(P<0.001)が、拡張機能障害は持続した。 この記事への読者の皆様(医師)...