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世界の食道切除術の傾向――Esodata.org登録データから

2020年11月6日  Annals of Surgery

Esodata.orgデータベースに登録された2015-18年施行の食道切除術6022件を対象に、手術転帰と治療の傾向を検討した。患者の年齢中央値は63歳で、78.3%が男性だった。 その結果、低侵襲手術の施行率52.8%、胸部吻合術63.7%、術前補助化学放射線療法48.7%、R0切除率93.5%だった。死亡率は30日時2.0%、90日時4.5%、再入院率は9.7%、輸血率は12%、ケアの拡大発生率は22.1%、自宅への退院率は89.4%だった。2015-16年に比べると、2017-18年に再入院率(11.1%から8.5%)、輸血率(14.3%から10.2%)、ケアの拡大発生率(24.5%から20%)が有意に改善し、肺炎(15.3%から12.8%)および腎不全(1.0%から0.4%)発生率が有意に低下した(いずれもP<0.05)。吻合部漏出発生率は11.7%から13.1%に増加したが、手術を要する漏出発生率は3.3%から3.0%に低下した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoc...